桃の節句に向けて
ひな人形を用意しよう、
そう思い立ってふと
「飾り付けとか面倒だよなぁ」と
考えてはいませんか?
そんな方々に人気なのが、
「ケース飾り」と呼ばれる
透明なケースに飾り付けられた
状態のひな人形です。
お道具などの飾り付け不要、
そのままケースごと出して
飾るだけでOK。
お手入れも、
ケースのほこりを中心に
対処すればよいので
メンテナンスも楽ちんです。
メリットの多そうにみえる
ケース飾りですが、
やはりデメリットも存在します。
ケース飾りの購入前に、
確認していきましょう。
ケースのまま収納するので仕舞う時にかさばる!場所の確保を
ケース入りなので
飾るスペースさえあれば
どこでも見栄え良く飾れる
ケース飾りですが、
意外に収納する場面で
厄介になる場合があります。
ケースそのままの形で収納する必要があるので、
きちんとスペースを確保しておかないと
仕舞えず飾りっぱなしという事態に陥ります。
なおケースはガラスやアクリルでできており、
重いものを乗せると
割れることがあります。
そのためひな人形のケースを
さらに別のケースにいれて保存…と、
さらに必要なスペースが
大きくなる場合があります。
購入前に、どこに仕舞うのか
しっかり考えてから
ひな人形を選ぶようにしてください。
ちなみに大きさはバリエーションが豊富で、
40cmから75cm位まで幅広くあります。
大体のケース飾りが「親王飾り」といって、
お殿様とお姫様の2体の人形が
飾られたものになるようです。
多いものだと
十五人飾りのケース飾りもあり、
かなりいろいろな種類から
選ぶことができます。
ケースの高さも考慮すると
結構なスペースを必要としますね。
たとえ仕舞うのが面倒だと感じても、
ひな人形はきちんと片付けてください!
もともとひな人形は2月ごろから飾り、
ひな祭りが過ぎたら
なるべく早くしまうものです。
理由は諸説ありますが、
一番有名なのは
「片付けないと婚期が遅れる」という話です。
迷信だと言ってしまうのは簡単ですが、
かわいい子のために祝うひな祭りで
後味が悪いことは避けたいですよね。
せっかくひな人形を用意するなら、
こういった話も含めて
由来や意味を知っておくことが
重要なのではないでしょうか。
子供と一緒に人形を並べる行為がなくなる!子供に歴史を話そう
飾り付け不要で
大変便利なケース飾りですが、
調べてみると意外に
評判はよくありませんでした。
その理由の1つが
「子供が手に取って遊べない」
という内容でした。
ケース飾りの場合、
人形や飾りは土台に固定されているため
ケースを開けても中の人形を
取り出すことはできません。
本来のひな祭りは、
家族みんなで女の子の健やかな成長を祝い
人形を飾るイベントです。
その子供と一緒に飾り付けをするという
行為がカットされたケース飾りを避けたい、
と考える人もいます。
(ただ、現代の子供が
ひな人形で遊ぶかと考えると
正直に言って微妙な気もします。
ちょっとお高い人形ですし、
遊んで壊されちゃうのはちょっと、
と思うのが正直な気持ちではないでしょうか。)
でも、ひな人形を飾る以外にも
子供と一緒に楽しめるひな祭りのイベントは
いろいろあると思います。
例えば、ちらし寿司をつくること。
小さいころ、酢飯つくりの手伝いで
団扇を必死にはためかせた覚えがあります。
ケース飾りの人形とは別に、
トイレットペーパーの芯で
手作り人形を作って
一緒に飾ったって良いですね。
大事なのは子供を想う気持ちですから、
形式にこだわらず楽しむことだと思います。
そしてこれがどういうお祭りなのか
きちんと説明して、大事に想っていることを
伝えてあげて下さい。
そうすればきっとステキな
ひな祭りになるはずです。
まとめ
ケース飾りは意外にかさばる、
ということさえ気を付けておけば
手入れは簡単で扱いやすい品物です。
人形に手を触れることがないので、
痛みを気にする必要もほとんどなく
子供が壊してしまう心配もありません。
でも年に一度のひな祭り、
人形をかざってハイおしまいなんて
味気がなさすぎます!
ぜひお子さんと一緒に楽しめるような
イベントを用意してあげてください。
たくさん話をして、
ひな祭りがどういったお祭りなのかを
教えてあげてくださいね。
その子が大きくなって同じように
子供ができたとき、
きっとお母さんがしてくれたひな祭りを
思い出してくれることでしょう。
お子さんにとってのひな祭りが、
楽しくてうれしいものになりますように!