おたふくかぜ
(正式名称:流行性耳下腺炎)は、
なんとなく、子どもの頃にかかる
病気のようなイメージがありますよね。
予防接種を受けていれば、
生涯安心!
と思っている方も
少なくないのではないでしょうか?
しかし、「子どもの病気」だと
侮ってはいけません。実は、
大人になっても発症する可能性が
あるそうですよ。
生涯二度かかることはないと
言われているおたふくかぜですが、
もし、
おたふくかぜにかかったら
どうすべきか、解説していきます!
おたふくかぜの特徴や症状は?
・特徴
おたふくかぜは、おたふくの面のように
顔が赤く膨れ上がる病気です。
ムンプスウイルスが体内の唾液腺に
感染することで発症します。
潜伏期間は2週間から3週間と長めで、
飛沫(せきやくしゃみなど)や接触により
感染していきます。
3~5年周期で流行が来る病気とも
いわれています。
・症状
おたふくかぜは、個人差はありますが
高熱が出たり、頭痛・吐き気などが
でたりする病気です。一度、
おたふくかぜにかかると再度かかることは
ないといわれていて、一度かかることで、
自分の体内に抗体ができるので、
再度かかることはないという仕組みです。
主な症状である耳下腺が
両側もしくは片側のみ腫れは、
1週間から10日ほどで
徐々に落ち着いていきますが、
「難聴」や「無菌性髄膜炎」などの
合併症を併発してしまう可能性が
あるようです。
おたふくかぜの痛みを和らげるための
薬はありますが、残念ながら
ウイルスに直接効果のある薬はありません。
予防接種をしてもおたふくかぜにかかってしまう可能性があるの?
結論から言うと、予防接種済みでも
おたふくかぜにかかる可能性はあります。
ワクチンの予防効果は約90%と
言われています。ですので、
たとえ予防接種を受けていたとしても
おたふくかぜにかかる可能性が
0ではないということなんです。
おたふくかぜの予防接種は任意で、
1歳以降に受けるように
推奨されていますが、費用は自己負担です。
なかには、予防接種を受けないまま
成人した方もいらっしゃるようですが、
小さい頃に予防接種を受けておくことで、
仮に、おたふくかぜにかかったとしても
上記の合併症などの症状を
軽減することができます。
症状を軽くするためにも受けるべき
(子どもに受けさせるべき)と
いえるでしょう。
大人になって発症した場合は要注意!
子どものうちに発症した場合、
軽症で治ることが多いといわれていますが、
大人になって発症した場合、
重症化する可能性が高いそうです。
39度の高熱が出たり、炎症が広がりやすく
食事を摂れないほどの痛みがでます。
また、男性の場合は約20〜30%の確率で
睾丸炎、女性の場合は約7%の確率で卵巣炎に
なるといわれており、特に注意が必要です。
妊娠している女性は、不妊になるリスクは
そこまでないようですが、流産などの
リスクが高まるといわれています。
自分の体内に抗体ができているかどうかは、
抗体検査によって確認することができます。
抗体を持っているか気になる方は
一度病院で検査することをおすすめします。
また、大人でも予防接種をしても
問題ないので、心配な方はすぐに
予防接種をしてもいいかもしれませんね。
とにかく安静にしておくことが大事です!
現時点では、残念ながらおたふくかぜの
ウイルスに効く薬はありません。
症状を悪化させないためにも、
下記の4点を意識して、
安静に過ごしましょう。
・病院から処方された薬をきちんと
飲み続け、外出を避けることが重要です。
・塩辛い、酸っぱい、辛い食品の摂取は
避けましょう。
・症状がでている間は感染する可能性が
あります。幼稚園、保育園、学校、
職場などの外出はお休みしましょう。
・入浴する際は、シャワー程度に
しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
誰でも発症する可能性のある
「おたふくかぜ」。
お子様などの周りの方が、
おたふくかぜにかかった時のことも考え、
おたふくかぜへの理解を深めておいて
損はないでしょう。
1〜2回の予防接種で、
症状を軽くすることができるのであれば、
予防接種は受けといた方が良いですね。
気になる方は、一度抗体検査を受けても
良いかもしれません。
早め早めの対策を心がけていきましょう!