日常で使うちょっと高価な
持ち物といえば革製品。
一度購入したら
長く使うものですし、
なるべくなら汚さずに
使いたいものです。
しかし、気を使っていても
ふとした瞬間に汚れは
ついてしまうもの。
特にボールペンの先をひっかけて、
直線状に線がついてしまう
ことがありませんか?
私はよくシャツに
黒い線をつけてしまい、
汚れを落とすのに
苦労したものです。
それが汚れの落ちにくい
革製品だったらと考えると
ゾッとします…。
今回はもし大切な革製品に
汚れがついてしまった時の
対処法をチェックしましょう。
ボールペン汚れ、革についたときの落とし方が知りたい!
ボールペンはもともと
「落ちない」ことが求められた
インクが使われているので、
どんなところについても
落ちにくいものです。
特に革についた
ボールペン汚れは、
革製品の洗いづらさも
相まって落とすことが
さらに困難になっています。
基本的には落ちないもの、
と考えておきましょう。
専用の汚れ落とし用品を
利用するのであれば、
オススメなのは「インクリムーバー」
というスティックのり
のような製品です。
ぐりぐりとインク汚れ部分に
インクリムーバーを塗り付け、1分放置。
その後キレイな布で
優しく拭きとります。
インクが消えるまで、
この作業を数回繰り返します。
必ずインクリムーバーに
付いたボールペンインクを
きれいな布地で拭き落としてから
作業をしてくださいね。
革の凹凸部分にインクリムーバーを
染み込ませるため、
使わなくなった歯ブラシで
優しくこすってあげると
より効果的にインクを
落とすことができます。
そのほか、家庭にあるものを使った
インク落としの方法もいくつかあります。
汚れが広がったり、
完全に落ち切らない可能性があるので
自己責任でお願いします!
行う際にはあらかじめ、
目立たない所で試してから
行うようにしましょう。
- 消しゴムでこする
汚れ部分を消しゴムで
やさしくこすりましょう。
消しゴムはキレイな面を
使ってください。
汚れたままの消しゴムでこすると、
余計なところに汚れが
広がる可能性があります。
また、摩擦熱により
つやを失ってしまう可能性があります。
- 水のりではがす
水のりを厚めにぬって乾かします。
剥がすときに薄く汚れが取れます。
これを何回か繰り返します。
結構時間がかかるので、
ちょっと面倒な方法かもしれません。
- 中性洗剤を使う
界面活性剤成分の出来るだけ
含有量の多い洗剤を、
柔らかな布などにタップリと
浸けて拭き磨きをします。
インクが落ちたあとは
よく絞った布で水拭き、
そして乾拭きを行います。
水分で革がダメになる
可能性が高めなので、
あまりオススメなできない方法です。
- 柑橘類の表皮でこする
柑橘類の成分が
ボールペンの油分を分解し、
汚れを落とします。
革の色が変色してしまう
可能性があるので、
まずは目立たない部分で
試してから利用してください。
汚れ落とし後は
よく絞った布で水拭き、
そして乾拭きを行います。
柑橘類の成分が
革に残ったままだとよくないので、
しっかり拭き取ってください。
- コールドクリームや
クレンジングクリームを使う
クレンジングクリームを
柔らかい布につけ、
ゆっくりと馴染ませる様にこすります。
その後、キレイな布で拭き取ります。
何度か繰り返すと、次第に
汚れが浮いてきて拭き取れます。
この方法が一番無難そうです。
- アルコールか消毒用エタノールを使う
エタノールをコットンに浸し、
少し押さえておきます。
しばらくたったあと、
やさしくこすって落とします。
この方法は布製品に対して
よく効く方法なので、
革製品に対しての効果は薄いです。
染み込ませている段階で
汚れが広がる可能性が
あるので注意して下さい。
- 灯油を使う
6のエタノールを使う方法と同じです。
油で油を浮かしてとる理屈ですね。
革が痛む可能性が高いので、
目立たない部分で試してから
実行して下さい。
人体への安全面でも
問題が多い溶剤ですので、
なるべく使用は避けた方がよさそうです。
- 除光液を使う
プロピレングリコール類が
含まれている物を用意して下さい。
これも6と同じで、
コットンに浸してやさしく
こすって落とします。
すぐに液が乾いてしまうので、
上からラップなどで覆い
湿布するとより効果が高くなります。
しかしシミになりやすく、
色が剥げたりざらついたり
という問題が起きやすいので
どうしても!という時の
最終手段にしましょう。
知っておこう!ボールペン汚れ 革トラブル対処法!
汚れを除去するために
いろいろと行った結果、
革が変質してしまった。
色が落ちてしまった。
といった問題が発生します。
パッと見に影響がなくても
革の栄養分は失われていますので、
あとでかさかさになったり、
ひび割れを起こすこともあります。
汚れ落とし後は栄養補給効果のある
ケアグッズで必ず栄養分を
与えてあげてください。
革用の保湿クリームは
靴にも使えますし、
1本持っていても損はしないでしょう。
革の色が落ちてしまった場合は、
カラー補修クリームというものを
塗って補修しましょう。
革の色に合わせて
クリームの色を選んでください。
そのままの色がなければ、
2色を混ぜることも可です。
綿棒に少しずつクリームをのせ、
ぽんぽんと優しくたたき
色をのせてください。
剥げた部分だけでなく、
周辺も少し色を載せてあげると
色味がなじみやすくなりますよ。
まとめ
ボールペンの汚れは
基本的には落ちないもの、
と考えておきましょう。
そして革製品、つまり皮膚です。
しかも補修効果が
自動で働かないため、
自分のお肌よりデリケートだと
考えてください。
自分のお肌を強くこすったり、
刺激の強い溶剤をかけたら
痛むのは当然です。
汚れ落としを行う際には
あらかじめ、目立たない所で
試してからにしてください。
できれば専用の
汚れ落とし用品を利用し、
うまくいかなければ
消しゴムやクレンジングオイルなど
低刺激な方法で汚れ落としに
挑戦しましょう。
大切な革製品、自分で処理した結果
取り返しのつかないことに…となる前に、
落ちない時にはやっぱり
プロに任せることをおすすめします。
うまく汚れが
落ちることをお祈りしています!